福岡にて九州中医薬研究会のみなさまへお話させていただきました。
九州中医薬研究会様にて
『東洋医学の身体の外側からのアプローチと未来を考える』というテーマで
“ 外治療 ” についてお話をさせていただきました。
東洋医学は、大きなくくりでいうと東洋思想の中に含まれるものです。
東洋思想には『球体思考』という考え方があります。
物事をどの側面から見るのか、どう切り抜くのかによって見え方が違うだけで、実際には同じものを見ている。
そんな考え方です。
球体思考から考えると、西洋医学とか東洋医学とかいう線引きもないのではないかと考えています。
そして中医薬(漢方)などは身体の内側へのアプローチと考えますが、消化器官はひっくり返せば体の外。
ということは、僕ら鍼灸師がアプローチしているのと、同じことをしているのではないか、そんな話をさせていただきました。
僕は治療の中で、『皮膚』への刺激、アプローチを大切にしていますが、
消化器官の表面もある意味『皮膚』と同じだと思っているので、身体をどのような状態にしておくかが最も重要だと思っています。
どれだけ良い食材を摂っても、どんなに効果の高い漢方を飲んでも、それを身体が消化吸収できなければ無意味だと思っています。
漢方に精通されている専門家の皆様と、僕ら治療家が共に健康に関する新たしいサービスが提供できるのではないかと考えています。
この辺りに関しては、追々触れていきたいと思います。
九州中医薬研究会のみなさま、貴重な機会をいただきまして本当にありがとうございました。
そしてご紹介くださいました渡邊賢さん、ありがとうございました。